みなさんこんにちは。
最近、ウェブサイトを訪問すると下の方に表示される「Cookie同意バナー」を見る機会が増えたと思いませんか?
同意を押さないとウェブサイトを閲覧できなかったり、何度も出てきたりと鬱陶しいと感じている方も多いと思います。
今回は、これは一体何なのか、そしてみなさんのウェブサイトでも必要なのかを解説します。

Cookieとは?
まず、Cookieについて簡単に説明します。
Cookieは、食べるクッキーではなく、ここではウェブサイトがユーザーのブラウザに保存する小さなデータファイルのことを言います。
クッキーの語源は色々あるようですが、毎回異なるメッセージを表示するため「フォーチュン・クッキー」から由来したという説が私は好きです。
このクッキーにより、ユーザーの訪問履歴や設定情報を記憶することができます。
Cookieには、みなさんも恩恵を受けていたり、同じ広告に追いかけられて時々恐怖を感じたりという下のような目的で使用されてます。
- ユーザー認証:ログイン状態を維持するため
- 個人設定の保存:言語設定やテーマなどの好みを記憶
- 分析と統計:ウェブサイトの利用状況を分析するため
- 広告配信:ユーザーの興味に基づいた広告を表示するため
このように現在のウェブサイトではユーザーにとって便利な機能を提供する且つ、マーケテインングの理由からCookieはほとんどのウェブサイトで使用されています。
そして、Cookie同意バナーは、ウェブサイトのユーザーに対してこういったCookieの使用を通知し、利用の同意を求めるものです。
なぜCookieバナーが表示されるようになったの?
では次になぜここ数年でCookie同意バナーが表示されるようになったのかについてお話しします。
5年くらい前までのウェブサイトではCookie同意バナーはほとんど見かけなかったと思いますが、ここ数年で日本のウェブサイトでも多く見られるようになりました。
Cookie同意バナーが表示されるようなった主な理由はEUの法的な規制です。
EU一般データ保護規則(GDPR)
2018年にEUで施行されたGDPRは、Cookieの使用に関して厳格な規定を設けました。
これにより、ウェブサイトがCookieを使ってユーザーの個人データを収集・処理する際には、ユーザーの明確な同意が必要になりました。
eプライバシー指令
GDPRと併せて、EUのeプライバシー指令もCookieの使用に関する規定を設けています。
この指令は、ユーザーのオンラインプライバシーを保護するためのものであり、ウェブサイト側がCookieの使用について事前に情報を提供し、ユーザーの同意を得ることを求めています。
このようなEUの法規制により、ウェブサイト側はCookieの使用についてユーザーに説明し、同意を得るためのバナーを表示するようになったのです。
EU加盟国以外でもCookie同意バナーは必要なの?
ではEU加盟国以外でもCookie同意バナーは必要なのでしょうか?
答えは「今は必須ではないかもしれないけれど、今後必須になる可能性は高く、ユーザーの信頼獲得のためにも早めに対応した方がいい」です。
理由は、下の3つです。
1.EU市民がアクセスする可能性があるウェブサイトは必須
EU市民を対象とするサービスを提供していたり、EU市民がアクセスする可能性のあるウェブサイトは、Cookie同意バナーを現時点で表示する必要があります。
2.各国の法規制の変化
EU以外の国々でも、個人情報保護に関する法規制が年々強化されてきています。
例えば、カリフォルニア州の消費者プライバシー法(CCPA)もその一つでユーザーの個人データの収集・使用に関する透明性と同意を求めています。
3.ユーザーの信頼獲得
法律で決まっていなくてもウェブサイトの透明性を確保し、ユーザーのプライバシーを尊重している姿勢を示すことで、ウェブサイトやビジネスの信頼感を上げることができます
自分のウェブサイトでCookieを使用しているかわからない場合
自分のウェブサイトでは広告を表示していないのでCookieを使っていないと思う方もいるかもしれません。しかし、WordPressやShopifyなどのシステムを使って作られたウェブサイトやGoogle Analyticsを導入している場合は、ほぼ確実にCookieが利用されていると考えて間違いないでしょう。
今回は以上です。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
ぜひ皆さんもこの記事をきっかけにウェブサイトへのCookieバナー設置を検討し始めてみてください。
投稿 Cookie同意バナーって必要なの? は シンクレアウェブデザイン に最初に表示されました。